今日の獣医業界は、4本柱(ワクチン、フィラリア、ノミダニ、避妊手術)にたよった時代はすっかり過去のものとなり、本来の動物医療の世界を突き進んでいます。
飼育環境、フードの改善により小動物の寿命が著しく伸び、老齢化疾患、腫瘍疾病の位置するところが格段に増え、当病院でも相当数の病理依頼をするようになり、人の医療に少しづつですが近づいています。
ちなみに人の死亡順位は1位/腫瘍、2位/循環器障害、3位/脳神経血管障害、4位/各種感染症、5位/老衰という現実で、換言すれば小動物医療もこのような現実となれば名実共に「人並みに」となることでしょう。長寿生命を全うできるのもこの地球上では人間とペットと特別な神馬だけなのかもしれません。
ここ数年動物病院も少し様変わりしてきています。明らかに世間では1次診療、2次診療の病院区分けが始まっていること、勤務年数、勤務形態が変わってきた事、専門性が重視され2次診療への理解が出てきたこと。
さらに、寿命の延長により、今後さらに高齢化診療と終末診療が増えることでしょう。当病院ではそうした世間の需要に基づき、確実な1.5次診療と2次診療病院へのパイプをシッカリとつなぎつつ、日々診療を行っております。
また、飼育環境の向上、ペットフードの普及などで、健康動物が増え、感染症疾患や栄養障害が基礎にある疾病が少なくなり、その結果、来院目的が随分と様変わりしてきました。
全国的に交通事故、けんか、咬傷事故の減少でおそらく日本中がそうであるように一般外科、骨折手術等は激減しております。
それに相反して熟年、高齢化による腫瘍、代謝、循環器、神経、眼科障害などの診療が増加し、「健康の質及び安心を求めに来院する時代」となりつつあり、そのために「信用、信頼の動物診療」が求められています。
私ども獣医師は毎日が動物医療の質の向上を求められており、ここ愛知の田舎新城であっても大都会と同様にこの風は吹いています。
今や、情報スピードと生活変化は全国どこでも同速な時代ですから。
常に変わりゆく日々の診療の中で、共に努力と技術と夢を広げようではありませんか。
当病院では以前より勤務獣医師に初年度から診療-手術にと現場第一主義で、新人でも初出勤の第1週には手術経験を始めます。
初年度手術100例を目標に 実践経験を積み、いち早い外科の経験が早く彼らの臨床獣医師としての意欲と自信につながることと信じつつこれまで実践してきました。
そして、過去の獣医師皆が立派に自立した臨床獣医師として次のステップに進んでおります。
また動物種、大きさ、飼育環境の差、症例種数の多さは、きっと将来の自信につながるものと思っています。
なによりも手術経験はたっぷり積めます。
当病院では勤務獣医師の位置するところがとても大きく、オーナーとのコミュニケーションがとても重要なものと考え、幾多の経験を積むこととなるでしょう。
現在は、私が岐阜大そして3大学出身勤務医構成で、過去の出身大学も実に計10大学、それぞれの経歴もさまざまで色々な話題に富み、きっと有意義な時間と経験を得ることでしょう。
設備面では平成12年度はレントゲンをCR化へ、眼科診断器数点(眼底/眼圧/スリットなど)を、15年はエコー(アロカSSD5500)画像診断を充実、16年は血液凝固機能測定器、麻酔モニターを、18年は超音波ソノサージ手術器、19年は新病院拡充とドライケム(3機種)、自動血圧計、H20年度は内視鏡/血球計算機の更新/モニター増設(2台)、H21年度は高度電気手術機器の充実(計3機種)とICU拡充(計3台)モニター更新、新エコー(日立ハイビジョンシリーズ)/透視手術/DCAシステム、23年は半導体レーザー手術器/ハイパーサーミア温熱手術器と今後も診療環境をさらに充実させていきたいと思っています。
また、今はとても少なくなってしまいましたが、わずかながらの家畜共済診療(大動物)も行っており、近年の畜産業界の実情もほんの少しですが垣間見る事ができることと思います。
エキゾチックブームは時代とともに影をひそめ、 フェレットが新城ではほとんどいなくなり、以前の兎/小鳥/野生動物/ハムスターの4種時代に戻ってしまい、今後の犬猫診療/エキゾチック診療をめぐる社会状況はとても不安定なものとおもわれます。
逆に、山間地のせいか猟犬診療、動物同士の外傷、地域病など、中型犬と都会以上に多機にわたる現場を経験することでしょう。
12:30 お昼休憩
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