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瞑想、そして心の平和 part2

こんにちは、獣医師の廣部です。

前回は瞑想の合宿に参加した時のことを書いてみました。

今回は、その続きになります。

---------10日の間、誰とも話さないという経験がもたらすもの-----------------

今回参加した瞑想の合宿には、厳しいルールが課されていました。

それは

「瞑想を行う10日間は、

周りの人と会話をしてはいけないし、

目も合わせてはいけない」

というルールでした。

今までの人生で10日間、誰とも話さなかったことがあったかというと、

おそらくなかったように思います。

このルールによって、必然的に自分自身との会話が増えることになります。

今自分が考えていることについて、他の誰かに相談したり話したりすることはできませんので、

ひたすら自問自答を繰り返すことになります。

10日の間、無言を貫くという行為は自分の考えを整理することに繋がり、

また頭に余計な情報を入れないという点で、非常に役に立ったと今では思っています。

家にいれば、テレビをつけるとニュースで新しい情報が入ってきますし、

スマホでSNSを開けば雑多な情報が入ってくる時代です。

瞑想の合宿では、当然テレビもありませんでしたし、

携帯電話の電源もオフにしなければいけなったと記憶しています。

誰かとコミュニケーションをとることもできませんので、

人を介して情報を仕入れるということもできませんでした。

誰とも話すことができないのは辛かったですが、

外からの情報はほぼ遮断されており、

完全に瞑想と自分の思考だけに集中する環境が整っていました。

----------次第に雑念の時間が短くなり、集中力が上がってくる-------------------

合宿が始まってから3,4日ぐらい経った頃でしょうか。

朝から晩までひたすら瞑想を続けていた成果なのか

いつしか雑念に囚われる時間も短くなっていました。

もう家に帰りたいという気持ちも消え失せてしまい、

かなり長い時間であっても、

自分の呼吸や身体に意識を集中させることができるようになっていました。

あたかも自分が呼吸と一体化し、空気にでもなったような

そんな感覚さえ覚えるようになりました。

自分が流れる川の水になったような

不思議な心持ちになったことすらありました。

この頃から、

瞑想を始めてすぐに呼吸に意識が向かい、

その状態を長時間維持できるようになっていたように思います。

----------身体に電気がピリピリと流れるような感覚----------------

自分の身体に変化が起きたことに気がついたのは、

瞑想を始めて1週間ぐらいだった頃だと思います。

ヴィパッサナー瞑想には、瞑想を行う際に、

頭のてっぺんから足のつま先まで注意を払うように

意識を移していく瞑想法があります。

背中に意識する際には、

背骨の1本1本をなぞるように意識を移動させていきます。

この瞑想法をやっていると、意識している場所に

電気のようなものがピリピリと流れる感覚を覚えるようになりました。

たとえば右手の中指に意識を集中させると、

そこだけにピリッとした電気が流れるような感覚です。

このような現象が見られたのは、

集中した状態であったからだと思います。

----------集中と解放--------------

瞑想を続けて、集中力が上がってきたのと同時に、

敢えて集中しない方法も身につけ始めました。

強いて言うならば、一点を集中してみるときと、

周りを見渡して広く視野を保つときの

視点の切り替えとでも言うのでしょうか。

「近くを見る」と「遠くを見る」と

言い換えてもいいのかもしれません。

どちらも大切な気はしますが、

当時は一点に集中する瞑想法が大事だと

思い込んでいたように思います。

----------心の平穏-------------------

長いように感じた瞑想の合宿も、10日で終わりを迎えました。

瞑想を始めた当初の目的であった

「心の平穏」

を手に入れることはできたのでしょうか。

瞑想が終わった頃は、

自分が自分でないような、妙な感覚を抱いていました。

たったの10日間で、人間の人格まで変わるとは思いません。

ただ、

明らかに「何かが違う」状態になっていたのは確かです。

また、

集中するとはどんな状態なのか、リラックスした状態とは何なのか、

そして、安定した心の状態とはどういったものなのか、

そういったものを体感することができたのは、大きな収穫だったと思います。

瞑想をすることによって

「心の平穏」

に近づくことができると思います。

ただし、

その心境に到達するには、

瞑想を毎日欠かさず行うことが必要だなと感じました。

-----------------------------エピローグ----------------------------

残念ながら、

私は瞑想の合宿が終わって自宅に帰ってからも、

瞑想の訓練を継続することができませんでした。

忙しいからという理由で、瞑想の訓練をサボってしまいましたし、

もはや瞑想の存在すら忘れかけていました・・・

もし、あの後も瞑想を続けていたら、

今頃自分はどうなっていただろうか、と思うこともあります。

人生には、

自分の考えを変えてくれるような出来事や経験というものが

一つや二つあると思いますが、

私にとっては瞑想がその一つだったように思います。

長々と書かせていただきましたが、

これにて瞑想の話は締めくくりたいと思います。

ありがとうございました。



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