瞑想、そして心の平和 part1
こんにちは、獣医師の廣部です。
新城市にも粉雪が舞う季節になり、
今さらながら冬の到来をしみじみと感じています。
さて、
今日は私がまだ学生時代だった頃に参加した
瞑想の合宿についてお話しようと思います。
瞑想と似た言葉に「座禅」や「マインドフルネス」などありますが、
今回私が行ったのは「ヴィパッサナー瞑想」というもので、足を組んで座り、
ひたすら自分の呼吸や身体の感覚に意識を集中させるものでした。
瞑想を始めようと思ったきっかけから、
合宿所での訓練についてお話を書いてみようと思いますので、
よろしくお願いします。
---------心の静けさを求める----------
学生だった私は毎日が気持ちの波に揺られ、どこかで自分の心を見失っているような感覚がありました。
そんな時、ある記事で「瞑想」を始めることで心の平穏が得られると知り、
私は思い切って始めてみることにしました。
参加したのはヴィパッサナー瞑想の合宿で、
合計で10日間の間、毎日朝から晩までひたすら瞑想をして過ごすというものです。
瞑想がどういったものなのか、全く理解していませんでしたが、
ただ静かに座って目を閉じるだけで心が落ち着くなんて、
本当にできるのか、もしできたら素晴らしいことだなと思っていました。
実際に瞑想を始めるまでは・・・
----------辛すぎて逃げ出したくなった初日---------------
瞑想の合宿は、千葉県の人里離れた山奥で行われました。
都会の喧騒から離れた場所の方が、瞑想に向いているからとのことでしょう。
山奥の合宿所には、いくつものテントが立ち並び、
瞑想して修行する人は、各自そのテントの中で寝泊まりすることになっていました。
何よりもきつかったのは、朝4時に起きることです。
毎日テントの中で寝袋にくるまって寝るのですが、朝4時になると鐘の音が鳴ります。
その音が聞こえたら起きなければならないのですが、眠くて仕方がない・・・
しかし、瞑想は朝の4時半から始まるので起きなくてはいけません。
眠たい目をこすりながら、私は他の参加者と一緒に足を組んで、瞑想を始めました。
----------止まらない雑念、そして退屈-------------------
瞑想を始めて初めの1時間くらいは、ありとあらゆる雑念に襲われました。
「今、何時だろう?瞑想始めてから何分くらい経ったかな?」
「お腹減ったな、今日は何を食べよう?」
「足を組んでいると、膝が痛いな・・・」
などなど、日常生活や身体的な痛みなどが頭に浮かんできました。
一通り、それらの考えを頭から追い払うことに成功すると、
今度は焦りや退屈さが湧き上がってきます。
「こんな瞑想をして10日間という時間を無駄にしていいのか?」
「こんなことしている間にも、他の人は勉強したり仕事をしたりしている。
自分はただ座って呼吸しているいるだけだし、何も進歩してない。」
「何よりもやることがなくて暇すぎる、せめて本だけでも読みたい・・・」
このような考えで頭が一杯になってきました。
「もう瞑想なんかやめて、家に帰ろうかな?」
何度も何度も、自問自答しました。
「瞑想なんてやっても意味がないんじゃないか、やっぱり家に帰ろうか?」
そう思っていました。
10日間の瞑想合宿は義務ではありませんので、途中でリタイアして家に帰ることはできます。
しかし、他の参加者で途中で帰る人はいませんでした。
その様子を見て、自分だけリタイアして家に帰るのはちょっと情けないなと思い、
瞑想の訓練をもう少しだけ続けてみることにしました。
この瞑想体験には思い入れがあり、
つい文章が長くなってしまいました。
この後、瞑想によって自分の心境がどう変化していったのかを書きたかったのですが、
長文になってしまいましたので、また次回続きを書きたいと思います。
次回、
----------次第に雑念が減り、慣れがやってくる-------------
瞑想合宿の途中経過から、
書いていきたいと思いますので、
よろしくお願いします。